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しぐれ煮

しぐれ煮とは

魚介藻類などの水産物や農畜産物を主原料とした食品加工業になります。


古くから庶民に賞味されており、江戸初期時代から販売されていたといわれているだけに伝統食品であります。しかし、戦後の食糧不足と食生活の改善により、急激な需要増加をもたらしたと考えられています。それでも戦前と戦後を比べると5倍、6倍の消費量が伸びました。


なぜ、しぐれ煮の消費量が伸びたかというち、しぐれ煮は栄養価が高いばかりでなく、食事のしたくが簡単に調理をしなくても口にすることができ、時代の進捗とともに食生活のスピード化にむいていると思われたのです。


○しぐれ煮の定義
小魚や貝類を塩辛く煮込んだ食品とされているが、1種類または数種類の調味料で作った液で濃い味のよく浸透するまで煮熟または焼煮し、比較的に永く貯蔵にたえるものをいいます。

  ◇しぐれ煮のおすすめ商品

        はまぐりしぐれ煮    浅炊きはまぐり    かきしぐれ煮


しぐれ煮の種類

しぐれ煮は煮込む素材により種類が異なります。


○水産物しぐれ煮

現代では「はまぐり」、「ほたて」、「カツオ」、「あさり」、「しじみ」、「牡蠣」等の食品がしぐれ煮として存在しています。

○畜産物しぐれ煮

牛肉しぐれ煮などがあります。


しぐれ煮の概略

しぐれ煮は魚貝藻類、農畜産物などの各種原料を原型のまま、または適当の大きさに切断、圧伸、粉砕して醤油またはアミノ酸、砂糖、水あめ、糖蜜、みりんなどの調味料を適量に配分した煮熟液をもって、その液が浸透するまで煮詰め、原料中の水分を煮熟液中の塩分、糖分その他の調味料とおきかえ、保存性を高めた調味加工食品である。煮熟方法については2つあり、「浮かし煮」「煎り付け」の2方法があります。



浮かし煮

生原料を使用する場合の煮熟方法であるが、小魚系統の食材に使用される場合が多い


煎り付け煮

乾燥原料をしぐれ煮にする場合には、ほとんどこの煮方が用いられます。


しぐれ煮の由来・歴史

江戸時代の初期、漁師のしけどき出漁の際の備蓄保尊食料として発足したのが始まりです。幾つかの説の1つとしては古歌に名づけられたと言われています。その古歌とは「神無月降るみ降らぬみ定めなき、しぐれぞ冬の初めなりけり」という古歌であります。


2つ目の説について、10月のしぐれどき、退屈しのぎに貝と生姜を煮て、これを門跡に献上したところ、門跡はその美味を褒めたたえ、食べ物の名前をたずねられた。その者は自分が気の向くままに味付けし試作したものであり、別段これといった名称もないので、門跡に名前をつけてほしいと言いました。門跡は、今はちょうどしぐれの季節だから、しぐれ煮と名づけたのが始まりであると言われています。